おいトリュフ。
お前、いるんだろ。早く出てこい。おふくろさんも泣いてるぞ。
なあ、何が望みだ。
欲しいものがあるなら言ってみてくれ。できるだけの対応はする。だから、まず人質を解放してくれないか。
(突然の発砲音)
…!!
なあ、トリュフ。
このままだとお前はいずれ捕まって、その後ずっと刑務所で過ごすことになる。逃げられるかもしれないけど一時的にだ。いずれ必ず捕まる。
でも今なら、今ならまだ間に合う。
事情があったなら聞く。情状酌量の余地だってあるだろう。それにまだ人質が生きてる。もしかしたら執行猶予だってあるかもしれない。
だから、もう発砲はよせ。頼むから。じゃないとオレはお前を守れなくなる。
なあ、トリュフ。
お前、兄弟いないのか。…そうか、答えたくないか。
オレには田舎に兄弟がいてな。全員オレに似てバカなんだよ。今もたぶん田んぼで大根でも作って暮らしてる。
でもなあ、おふくろが電話で楽しそうに言うんだよ。「タケシもツヨシもはよお嫁さ見つけて家出ていってくんねぇかねぇ…」って。すごくうれしそうなんだよ。
やっぱり家族っていいよな。一緒に暮らせるっていいよな。
だからお前のこのおふくろさんを悲しませるような真似はするな。まだ今ならまた一緒に暮らせるだろ。だから。
だから、お前の兄弟の場所を教えてくれ。
…ん?人質だぁ?んなもんどうでもいい、煮るなり焼くなり好きにしてくれ。
掘りに行くから。全員ですぐ堀に行くから。それくらいトリュフ出ないから。5000ポッチも20000ポッチも露と消えたから。また来週だから。
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